不妊・妊婦の豆知識
[Vol.153] <<<次の記事 前の記事>>> バックナンバーはこちら |
卵子が育つ卵巣、赤ちゃんを育む子宮は、妊娠・出産に欠かすことのできない臓器。
授かるためには、その仕組みや働きを知ることも大事です。
今回から3回に分けて、その概要をみなさんに分かりやすくお伝えします。
1回目の今回は、子宮・卵巣の役割・妊娠の仕組みについてです。
授かるためには、その仕組みや働きを知ることも大事です。
今回から3回に分けて、その概要をみなさんに分かりやすくお伝えします。
1回目の今回は、子宮・卵巣の役割・妊娠の仕組みについてです。
子宮と卵巣の役割を知ったうえで治療を
親指大の卵巣には、胎児のときにつくられた卵子のもと(原始卵胞)が貯蔵されています。さらに、卵巣からはエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
鶏卵ほどの大きさの子宮は骨盤内にある臓器で、胎児をはぐくむ場所。子宮の内側は子宮内膜という粘膜に覆われ、エストロゲンによって子宮内膜が厚くなります。排卵することで卵胞が黄体となり、卵胞(黄体)からはプロゲステロンが分泌。プロゲステロンは子宮内膜をはがれやすい状態にします。このエストロゲンとプロゲステロンの作用により、子宮内膜がはがれ、排出(月経)されます。
妊娠の仕組みもCHECK♥
神秘的な妊娠のプロセス。トラブルは隠れてない?
おおまかな妊娠のプロセスは「排卵」→「射精」→「受精」→「着床」。女性の卵巣から排卵した卵子が、射精された精子と卵管で出会って受精、その受精卵が子宮内膜に着床すれば「妊娠」です。
このプロセスで、どれかひとつでもうまくいかないと妊娠には至りません。着床しても流産になるケースも。
「子宮頸がん」は検診で早期発見を!
ヒトパピローマウイルスというウィルス感染が原因の「子宮頸がん」。0期段階で発見できれば子宮本体を残して患部のみを切除する「円錐切除術」ができ、妊娠への影響を最小限に抑えられます。進行が進むと子宮を全摘出しなければならない可能性もあるので、年に一度は子宮頸がん検診を受けましょう。