不妊・妊婦の豆知識
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備えの時季。静かにこもって体力、気力を温存
寒さが厳しくなり、万物がまるで息を潜めるかのように静まり返る冬。
草木は地中にこもり、動物は冬眠しあり活動量を減らしたりして、体力を温存します。人もまた、次第にたくさんのエネルギーを使うことを抑えはじめ、省エネモードになっていきます。
「あまり動きたくないな」そう思うのも当たり前のことなのです。
新しいことに挑戦するのも、春を迎えてからのほうがいいでしょう。この時季の頑張りは、気力、体力を過度に消耗し疲れてしまいます。
冬は体もこころも備えの時季。ゆっくり、焦らず、春を待ちましょう。
憂うつ、不安、恐怖感。胸と背中を温めるだけでも安らぎます
日照時間が少ない上に、どんより曇り空。そんな気候も影響し、冬になると誰にも会いたくない、出かけたくない。社交的な人でさえ、憂うつな気分になることは珍しくありません。こういった気持ちや不安感、ビクビクする感情が過度になると腎に負担がかかるので、ツボの力を借りて気持ちを少し晴らしましょう。背中にある「身柱(しんちゅう)」は癒しのツボ。背中をさすってもらうと安心しますが、そんなときに自然と触れているのがこのツボです。胸元の「膻中(だんちゅう)」も手を当てると安心します。
不安なときは肩をすくめがちなので、肩の力を抜き、そっと手を添えましょう
「身柱(しんちゅう)」を温める
≪位置≫
首を前に倒したとき飛び出る骨(大椎)から背骨の山3つ分下へ移動したところ。
≪方法≫
手が届きにくいので、ホットマットや湯たんぽ、カイロなどで温める。誰かにさすってもらうのもおすすめ。

「膻中(だんちゅう)」を温める
≪位置≫
胸元にあり、乳首同士を結んだラインの真ん中。
≪方法≫
仰向けになってツボに手を重ねて温める。ホットマットなどを使って温めても心地いい。

【プラスの養生】手のひら日光浴でリフレッシュ
日光浴には幸せホルモン「セロトニン」の分泌を促す効果があると言われています。全身に浴びるのは日焼けも気になるし、抵抗があるという人は、手のひらだけでOK。手のひらを10分程度太陽に向けましょう。
冷えからくる腰痛にはお尻の上部と足首を温めるのが効果的
冬になると腰が痛む。これは、体の芯まで冷えきってしまったことで起こる腰痛。筋肉疲労からくる腰痛とは原因がことなるので着目するツボも違ってきます。内くるぶし上の「三陰交」は冷えの治療によく使われるツボ。寒い場所に長時間いると無意識にこの付近をさすっていることはありませんか?それは、三陰交を冷えから守ろうと本能的反応です。三陰交は脾の経絡上のツボですが、体を温める働きも担う腎の経絡も通るため、冷えとも深く関わります。
お尻の上に並ぶ「上髎(じょうりょう)」「次髎(じりょう)」「中髎(ちゅうりょう)」「下髎(げりょう)」は腰に働きかけるツボ。湯舟でじっくり温めましょう。
「三陰交」を温める
≪位置≫
内くるぶしの上から、指幅4本分程度上がったところ
≪方法≫
靴下やレッグウォーマーなどでツボを覆い、ツボのある足首周りが冷えないようにする。お風呂でもよく温める。

「上髎」「次髎」「中髎」「下髎」を刺激する
≪位置≫
骨盤の中央にある、手のひらほどの大きさをした骨、仙骨に並ぶツボ。中心から親指幅1本半分程度外側の左右にあり上から「上髎」「次髎」「中髎」「下髎」
≪方法≫
お風呂に浸かってじっくり温める。湯舟の中で一帯をさするとなお◎。日中はカイロを貼るのもいい。

【プラスの養生】にら玉スープで体ぽかぽか
ニラには体を温める作用があるので、足腰の冷えの改善に有効です。血流もスムーズにしてくれます。たまごをふんわり加えた、にら玉スープにすれば体もぽかぽか。たまごは血を補ってくれる食材なので、温め効果もアップ。