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不妊・妊婦の豆知識

[Vol.148]
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私たちの不妊治療 保険適用でどうかわる?
不妊治療の保険適用が4月からスタートしました。
待ちに待った制度のはずですが、当事者たちからは喜びの声に混じり、戸惑いや疑問の声も・・・
そこで今回は、実際の当事者の声やアンケート結果、厚生労働省の方に制度設計の考え方を聞きました。3回シリーズの1回目になります。

よく聞く、不妊治療当事者の声

●どの治療が保険適用なのかわからないことや、高額医療費制度にういても知識が不足しているので詳しく知りたい。(35歳)

●お金のせいで諦めていた人や、高いからもう少しあとでもいいかと思う人が減ると主追うので良かったと思う。ただなかなか出来ない人には厳しくなったなと思う。(34歳)

●なぜ保険診療と自由診療の併用は禁止されているのかわからない。診療に自由がなく不便。併用した場合はすべて自由診療になるのも不思議に思う(37歳)

●基本的には保険適用に感謝。しかしPGT-Aは先進医療に追加して頂きたかった。流産の身体的精神的苦痛は、もう二度と経験したくない。(38歳)

●まだ保険での治療を受けていないので何とも言えないが、自由度の下がった選択肢の中で本当に自分に合った治療が受けられるかどうかは不安(31歳)

●治療をしても授かるかわからないけど、保険適用は希望。年齢的にも間に合うのでチャレンジはしてみたいと思う(35歳)

今回の保険適用に関する感想とアンケート

保険適用についての感想は?

保険適用を嬉しいかという質問に対して、半数が「どちらとも言えない」と答えており、ART経験者で「嬉しい」と回答した方は23%でした。コメントして【年齢制限や回数制限、混合診療が禁止されていることへの不満や不安】が多く見受けられました。
そのため、「助成金の方が良かった」「残してほしい」「助成金が無くなることで、費用負担が増えるのでないか」という声が多数ありました。不安や疑問が多く実際に嬉しいと思っている人は少ないのが現状のようです。

保険適用についての理解度は?

保険適用の詳細は直前まで不明瞭な部分が多く、その内容を周知する十分な期間がありませんでした。そこで、保険適用の内容についてどこまで理解しているかお聞きしました。「助成金が終了する」「すべての治療が保険適用になるわけではない」ことは80%が理解していました。一方、「先進医療は保険診療と併用できる」ことを知っている人は42%と半数を下回っています。


厚生労働省保険局医療課所属の医師の先生に聞いてみました

万人に安全で有効な診療を保険適用の項目に

― 保険適用の項目を決める際、どんな準備をされましたか?
不妊治療の保険適用は、子どもを持ちたい方が、有効で安全な治療を受けられるようにするために始められました。保険適用に至るまでは令和2年9月に出された菅内閣の閣議決定や、令和2年12月の全世代型社会保障改革の方針の中に記載されている「工程表」に沿って準備をしてきました。
また、議論にあたっては、厚生労働省の子ども家庭局で実施した不妊治療の実態調査の結果や、日本生殖医学会にょり作成された「生殖医療ガイドライン」の内容などを参考にしました。

― 議論された期間はどれくらいでしょうか?
まずは令和2年10月に医療保険部会(医師、患者などいろいろな立場の方で構成)で「不妊治療を保険適用の対象とすることについてどう考えるか」という議論が行われました。そこで「前向きに検討すべき」といった意見があったことを踏まえ、具体的な適用の範囲等について、中央社会保険医療協議会で令和3年1月から議論を開始しました。トータルで1年半、議論をしていました。

― 保険適用になった診療と適用外の診療があります。それらを一緒に受ける「混合診療」が禁止なのはなぜですか?
保険適用となる診療は、有効性や安全性が確認されていることが必要。一方で有効性や安全性がよくわからないものは特殊療法といわれ、保険適用外になっています。いわゆる混合診療とは、保険適用の診療項目と特殊療法を一緒に行う事。組み合わせて診療することで保険適用となっている診療項目のクオリティが一定に保てない可能性があることなどから、全て自費での診療という扱いになります。

― PGT-Aが先進医療と認められたのはどうしてでしょうか?
先進医療とは、その診療自体は保険適用外ですが、保険適用の診療と組み合わせて実施することができ、先進医療にあたる診療のみが自費に、それ以外は保険診療になるものです。今般の保険適用についての検討が行われた際、またPGT-Aの取り扱いについて、関連学会において検討がなされている状況でした。本年1月に日本産婦人科学会が、PGT-Aについては、まず先進医療として実施することをめざすとの見解を示されており、現在、先進医療会議において審議が進められています。したがって、今後先進医療に認定される可能性があります。

― 今後、保険適用の項目や内容が変わっていくことはあるのでしょうか?
もちろんあります。改定は2年に1回で、さまざまな学会から「この治療を保険適用にしたい」ちうyご提案を毎回1000件ほどいただいております。それを1件ずつ審議し、適用可否を決定します。不妊治療の保険適用に関しても同様で、今は特殊療法でも今後、安全性や有効性が認められれば議論を経て保険適用になる事もあります。また、先ほど話に上がった先進医療については、2年に1回の改定とは関係なく、随時審議しています。

― 最後に不妊治療中の方へメッセージをお願いします。
今は保険適用外でも、今後定期的な見直しの中で保険適用になるものもあると思います。子どもを持ちたい方が有効で安全な治療を受けられる社会にするため、患者さんや医師の方などから「現場の声」を聴いて、次の施策を考えたいと思っています。これからもご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。


[参考文献]
ジネコ(Jineko.net 2022 summer)

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