不妊・妊婦の豆知識
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この流れのどこかにトラブルがあると「妊娠しにくい人」になる⁉
妊娠までの流れをかんたんにまとめると、こんな感じに。
どこにも問題がなく、すべてがタイミングよくうまくいって“妊娠”が成立。
この流れになんらかのトラブルがあると、妊娠への道が遠ざかってしまいます…。
妊娠のプロセスから授かりづらい原因が見つかるかも
卵子と精子が出会って受精卵となり、命が生まれるのが「妊娠」のプロセスですが、妊娠に至るまでには体内では複雑なメカニズムが働いています。
女性の体の中では、ホルモンの働きによって卵子のもと(原始卵胞)から卵胞が育ち、そのうち1個が排卵されます。一方、男性の体では精子がつくられ、射精によって女性の膣内に放出されます。精子は子宮の入り口(子宮頸管)から子宮、卵管を通って卵子に出会い、受精します。精子と卵子が受精できる時間は限られていて、このタイミングの合うことが妊娠の重要なポイントになります。
タイミングよく出会った卵子と精子は受精卵となり、2分割、4分割、8分割…と細胞分裂をくり返しながら卵管から子宮へと移動して、厚くなった子宮内膜にくい込み、そこに着床します。これが妊娠です。着床は受精後約1週間かけて進んでいきます。
このプロセスのどこかに不具合があると妊娠には至りません。着床しても流産になるケースもあります。卵子が原因なのか精子が原因なのか、子宮や卵巣の問題なのかは検査を受けてみないと判断できないので、早めに検査を受けることがたいせつです。
ふたりでいる喜びを感じながら妊活しましょう
月経が順調で精子が十分にあり、卵管が通っている35才以下の女性なら、タイミング法を4~5回、人工授精を4~5回試みたら、体外受精の検討を。ピックアップ障害が考えられます。
35才以上ならタイミング法3回、人工授精3回程度、また、40才以上で1年以上妊娠していないなら、さらに少ない回数で次の治療の検討を。妊娠に結びつく質のよい卵子と出会うためには、1回1回の治療が大事になります。
妊娠を望んだら、まず病院で検査を受けて。子どもが欲しいと思うパートナーがいる喜びを感じつつ、生活を楽しみながら気負わずに妊活しましょう。
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