不妊・妊婦の豆知識
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もしトラブルがあっても、妊娠する方法はある?
子宮の左右に1つずつあり、卵子を排出したり、女性ホルモンを分泌しています。ここに液状のものがたまってはれると、卵子を排出するときの妨げになることがあります。➡卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)
子宮と膣の間にある細い管状の部分を子宮頸管(しきゅうけいかん)といいます。性交渉によってヒトパピローマウイルスに感染し、その状態が続くと、「異形成」という前がん病変が増殖して、やがて「がん」に。➡子宮頸がん
子宮筋の内側にあり、妊娠しないとはがれて月経血となり、体外に排出されます。この内膜が子宮以外の腹腔内や卵巣などにできてしまうと癒着が起こり、不妊の原因になることが。➡子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
子宮内膜が女性ホルモンの影響で増殖すると、突起状のいぼができることが。内膜が凸凹になるため、着床しにくくなります。➡子宮ポリープ
子宮の筋肉の層で、出産時には収縮をくり返し(陣痛)、赤ちゃんを押し出します。ここにこぶのようなものができると、子宮の内側に凹凸ができ、着床を妨げる原因になることがあります。➡子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
☑ | 月経(生理)痛がある |
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☑ | 月経の量がふえた |
☑ | 下腹部や腰に圧迫されるような痛みがある |
☑ | なかなか妊娠しない(避妊をしないで性交しているのに11年以上、妊娠しない) |
☑ | 不妊専門の診察を受けていない |
他人に聞きにくいので「こんなもの」と思いがち。検診ではわからないこともあるので、1つでもあると要注意!思い当たることがあれば、不妊専門クリニックを受信しましょう。
着床しにくくなることなどが不妊の原因に
赤ちゃんをはぐくむ子宮や卵子の育つ卵巣にトラブルがある場合、妊娠しやすさに影響が出る可能性が高くなるのは確かです。子宮筋腫や子宮ポリープなどのトラブルがあると、子宮の形が変わって異常な収縮が起こり、受精卵の着床が妨げられます。収縮によって酸素や栄養が行き届かなくなり、炎症が起こることも着床の妨げに。
子宮内膜症では臓器の癒着(ゆちゃく)が起こることが、卵巣嚢腫では卵子をピックアップしにくくなることが、それぞれ不妊原因となります。
でも、治療を受ければ、妊娠のチャンスはあります。妊娠したい場合は治療の方法が変わってくることがあるので、不妊専門クリニックや不妊専門医のいる病院を受診することが妊娠への近道です。
Q | トラブルがあると診断されたのは何才のとき? |
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26~35才の世代が70%以上に。早めに発見できれば、妊娠のチャンスは広がります。気になる症状があったら、まずは受信を。
Q | 子宮や卵巣のトラブルがある?(複数回答) |
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子宮筋腫と子宮内膜症の両方をあわせ持つ人も多く、「検診で偶然見つかった」「不妊治療を始めてトラブルがわかった」という声も多数。
赤ちゃんが欲しい(主婦の友生活シリーズ)