不妊・妊婦の豆知識
[Vol.61] <<<次の記事 前の記事>>> バックナンバーはこちら |
ホルモンバランスや排卵しているかがわかります。 基礎体温は、朝目覚めた直後の安静時の体温。生理周期によって微妙な変化を繰り返すので、推移を見ることで生理周期が把握出来るとともに、ホルモンバランスや排卵の有無などがチェック出来ます。 基礎体温は、小数点以下2ケタまで計測できる婦人体温計で測ります。目覚めたら体を動かす前に舌下で計測し、基礎体温表などに数値を記入していきます。できるだけ毎日同じ時間に計測した方が良いでしょう。たまにつけ忘れても大丈夫なので、続けていきましょう。 基礎体温表はドラッグストアなどで購入が可能で、婦人科でもらえる場合も。 基礎体温計によっては本体に数値を記録できるものや、スマホのアプリと連動して数値を記録できるものもあります。 理想の基礎体温体調により一時的に変化することもあるので、3周期くらいは続けて測ると傾向がある程度つかめます。基礎体温表の[備考欄]などに、生理痛や服用薬、おりものの状態、セックスした日も記入を。 [生理周期] 生理周期は、生理開始日から、次の生理の前日までの日数。28~35日くらいが一般的で、たまにずれても7日以内なら心配ないでしょう。22日以内だと「頻発月経」といい、卵胞の成長が充分でない可能性が。39日以上だと「稀発月経」といい、排卵トラブルの可能性があります。 [低温期と高温期の二相に分かれているか] 二相に分かれていることで、排卵があると考えられます。生理から排卵までは低温期、排卵後から次の排卵までが高温期で、低温期と高温期の間に排卵するのが正しいリズム。 二相に分かれない場合、生理があっても排卵していない「無排卵月経」の可能性もあり、不妊につながる心配が。 また、低温期、高温期、それぞれの中で体温が安定し、グラフの線がギザギザしすぎないのが理想です。 [低温期から高温期へは3日以内で移行し、体温差は0.3~0.5℃] 低温期と高温期は、上の表で示すほどくっきり分かれない場合もありますが、全体的に0.3~0.5℃くらい差があればOKです。 温度差が少ない場合、黄体ホルモンの分泌が少ない可能性も考えられます。 低温期の体温は36.2~36.5℃、高温期は36.7℃以上が目安。 また、低温期から高温期への移行は3日以内が望ましいです。 出典:妊娠力が気になる人の漢方的養生BOOK |