不妊・妊婦の豆知識
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排卵していない可能性が考えられる など、心配な基礎体温にはいくつかのパターンがあります。比較的多く見受けられるパターンと、その考えられる原因を、今回と次回にわたり6例ほどご紹介します。 まず今回は、以下の3例です。 ご自身の基礎体温グラフを比較してみて下さい。 高温期がなく二相に分かれていない無排卵や無月経の可能性が 排卵がなく、生理が止まっていることも。 ホルモンバランスをつかさどる「腎」の働きが低下していたり、体のエネルギーである「気」や体に栄養やうるおいを与える「血」の流れが滞ったりしていることが考えられます。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) などの病気により卵巣機能が乱れているケースも。 高温期が短く、途中で体温が下がる着床や卵胞の発育が心配 高温期は10日以上が望ましく、それ以下の場合、黄体ホルモンの働きが低下して受精卵が着床しにくい状態になっている可能性や、低温期に卵胞(卵子のもと)が充分に成長できなかった可能性が。体のエネルギーが不足した「気虚」や、「腎」の働きが低下した「腎虚」の状態と考えます。 生理周期が短い排卵していない可能性が 生理周期が22日以内と短いパターン。 「頻発月経」といい、無排卵の可能性があります。排卵があっても卵胞が妊娠に適した状態まで充分に成長できていません。ホルモン分泌の指令に関わる「腎」に負担がかかっている状態と考えます。 出典:妊娠力が気になる人の漢方的養生BOOK |