不妊・妊婦の豆知識
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妊活中の方はもちろん、めでたくご懐妊された方にも読んでおいて頂きたい、妊娠中のカレンダーを3回にわたって掲載しています。 3回目の今回は、いよいよ妊娠後期から出産までの赤ちゃんとママの様子をご紹介します。 8ヶ月(28~31週)内臓や神経系の機能がほぼ完成。外の音もよく聞こえています。 だんだんと頭を下にした姿勢に。 赤ちゃんとママの様子[赤ちゃん]身長:約40cm 体重:約1500~1600g 骨格はほぼ完成。皮下脂肪も増えてくる。聴覚がほぼ完成します。肺機能が成熟し、呼吸の練習をすることも。 [ママ] 子宮の大きさ:27~30cm 動悸・息切れを感じます。動きすぎるとお腹が張ることも。足がつりやすい時期。貧血になりやすいので注意。 生活の注意点健診は2週に1回に。仰向けに寝ると苦しいときは横向きで上の足を体の前に置く”シスムの体位”が楽です。9ヶ月(32~35週)皮下脂肪が増えて、ふっくら。子宮のスペースも狭くなり、胎動でおなかの表面が動くように。 赤ちゃんとママの様子[赤ちゃん]身長:約45~47cm 体重:約1800~2000g 頭を下にした位置に落ち着いてきます。体の機能はほぼ完成。万が一早産になっても問題なく育つまでに成長。 [ママ] 子宮底長:30~34cm 大きくなった子宮が、胃や膀胱を圧迫。一度に少ししか食べられない、尿漏れしやすい、下腹部や足の付け根が痛むなどの症状が。 生活の注意点入院に必要なものやベビーグッズを揃え、出産の流れを確認しましょう。正期産の37週に入るまで、体調管理を十分に。 10ヶ月(36~40週)おなかの外で生きていくための機能がすべて一人前に成熟。髪の毛も生えてきます。 赤ちゃんとママの様子[赤ちゃん]身長:約50cm 体重:約3000g 内臓も神経も成熟。皮膚につやと張りがあります。出産に向け頭が骨盤内に降りてくるため、動きが減ってきます。 [ママ] 子宮底長:32~35cm 胎児が下がるため、胃がすっきりし、食欲が増します。お腹が頻繁に張るようになり、足の付け根や恥骨が痛みます。 生活の注意点定期健診が1週に一度に。出産に備え、母子手帳と保険証を持ち歩くようにしましょう。病院への交通手段を確認。出産いよいよ赤ちゃんと対面。赤ちゃんと自分の力を信じて、お産に望みましょう。 出産が近づくと、ほとんどの赤ちゃんは頭を下に向けて子宮口のほうに降りてきます。骨盤の中に頭が入った状態で、じっとその時を待っています。 母体は、胎盤から分泌されるホルモンの働きで子宮口が柔らかくなり、開きやすい状態になります。子宮の収縮が定期的になってくると、出産も間近。子宮口が全開大になったら、陣痛の波に乗ってお母さんがいきみ、生まれようとする赤ちゃんを押し出してあげます。赤ちゃんは頭を小さく変形させ、狭い産道を上手に回旋しながら生まれてきます。 |