不妊・妊婦の豆知識
[Vol.49] <<<次の記事 前の記事>>> バックナンバーはこちら |
|||||||||||||||||||||
今回は月経をテーマにした第2回目、月経に関するトラブルについて解説してみます。月経前症候群(気滞:気の滞り)月経前症候群は「PMS」ともいい、月経の始まる7~10日ほど前から現れる様々な不快症状の事です。代表的な症状は「イライラする」「怒りっぽくなる」「憂うつになる」「集中力がなくなる」などの精神症状や、「頭痛」「めまい」「疲れやすい」「不眠」などの神経症状、「便秘」「胸が脹れる」「むくむ」「ニキビができる」などの身体的症状など。西洋医学的には黄体ホルモンの動きが活発で、細胞内に水分を貯留したり、皮脂腺の分泌が活発になったりすることによると考えます。 ホルモンバランスの崩れにより、自律神経も影響をうけます。 中医学では主に「気滞(きたい)」と呼び、体の中の循環が停滞したと考えます。
~食事編~何を食べたらいい?? 香りのある食べ物や飲み物をとると、たまっていたストレスが発散できリラックスします。 紫蘇や三つ葉、クレソン、春菊などを積極的に料理に取り入れましょう。 ペパーミントやローズマリー、タイムなどのハーブも香味付けやティーに利用して。 お風呂に入れるのも良いでしょう。 ~ツボ編~押してみよう!! ―取り方― 左右の乳首を結んだ胸の中央部。気を整える働きがあります。 親指以外の3本指でなでおろすことで、気の流れが整い、リラックスできます。 [太衝(たいしょう)] ―取り方― 足の親指と人差し指の骨の間を、指で軽くこすり上げると、自然と指が止まる所。V字型の骨の谷間の終点。押さえると痛い所です。気持ちを明るくしてくれます。 [足三里(足のサンリ)] ―取り方― 膝のお皿の外、下の窪みに仮点(ここは犢鼻というツボでもあります)ここから下に手幅、指四本分下った筋の中に取ります。指押さえると最も心地良く感じるところです。胃腸の働きを調整する代表的な経穴(ツボ)で、脾胃を元気にさせてくれます。 ~アロマ編~香りを日常に取り入れよう!! [イライラ、憂うつに・・・・安定化作用があるもの] ベルガモット、ネロリ、ラベンダー アロマバス:クラリセージ、ベルガモット、ゼラニウム各3滴をバスタブに落とす。 [足のむくみに・・・・・老廃物排泄作用があるもの] ジュニパー、ゼラニウム ~漢方薬編~ ●リラックスして気の流れを調える : 逍遙丸(しょうようがん) シベリア人参 ●充分な黄体機能を支えるために : 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) 参茸補血丸(さんじょうほけつがん) 胎盤エキス 月経痛
冷え、湿気、暑さ、ストレス、ダイエット、生活の不摂生など、いろいろ原因はありますが、その結果「」という状態を引き起こします。 「」というのは血流が悪いということです。 症状は人によって様々です。あなたはどのタイプですか? たかが生理痛とあなどらないで。 子宮内膜症や子宮筋腫など、大きな病気が隠れているかもしれません。 早めの検査・治療をおすすめします。 ~食事編~何を食べたらいい?? 青魚、 繊維質の多い食材、ねばねばの野菜、赤い色の花やフルーツ、 ナッツ類、 食物性の発酵食品、 身体を温める野菜類など。 ~ツボ編~押してみよう!! [血海(ケッカイ)] ―取り方― 膝の皿の上内角から上に4.5センチの 筋肉の盛り上がった所 足の内側の踝(くるぶし)の上 [三陰交(サンインコウ)] ―取り方― 指四本幅で骨の際にあります。押さえる足の内側の踝(くるぶし)の上 指四本幅で脛の際にあります。押さえるとかなり響く感じがしてすぐに解ります。 古来から婦人科疾患の特効穴として有名でよく用いられます。 特に月経痛には必須です。婦人科疾患、月経異常に多用 特に上記2ツボを使ってを緩和させます。 ~漢方編~ [サフラン] 漢方では「番紅花」といわれ、「婦人の血の道を通す」とされている。 以上、前回の記事と今回にわたって、月経に関するノウハウ、また月経にまつわるトラブルなどを解説してみました。月経は女性にとって妊娠に関わる非常に大事なポイントになってきます。痛いからといって鎮痛剤を多用するだけではなく、食事やツボ、漢方などの知識を徐々に覚えてき、健康的な女性のライフサイクルを維持しながら、正常な妊娠へと導ける体に整えておく事が大切です。 |