不妊・妊婦の豆知識
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やっと授かった赤ちゃんを失うのは、つらく悲しいこと。 次の妊娠は大丈夫か?そもそも妊娠できるのか?など不安になりますよね。 でも大丈夫です。正しい知識を持って適切な検査・治療を受ければ、次の妊娠につなげられるんです。 今回から3回にわたって、「流産」と「不育症」についてのお話をしますが、1回目の今回はその概要からお伝えします。 流産の原因の多くは受精卵の染色体異常一般に、妊娠した人の約15%が流産するといわれ、その原因の約80%は胎児(受精卵)の染色体異常だと考えられています。流産後に自分の行動を振り返り、「何が悪かったのだろう」と原因を探す人は多いのですが、多くの場合、お母さん(両親)のせいではない事のほうが多いのです。 陽性食品を積極的にとりましょう。 不育症の人の半数以上が「異常なし」一般的に、2回連続で流産・死産があると「不育症」と診断され、専門クリニックでの検査をすすめられます。しかし40%以上の人が、検査をしても流産につながる原因が見つからず、「異常なし」と診断されます。「異常なし」ならば、次の妊娠はもちろん可能。実際、2回流産した人の3回目の妊娠成功率は、約80%とかなり良好なのです。 流産を繰り返しても治療で多くの人が出産できる不育症の検査をした結果、夫婦どちらかに染色体異常がある、子宮の形が悪い、自己免疫異常があるなど、原因が明らかになることも。その場合は専門クリニックで、原因に添った治療を行います。下のグラフが示す通り、流産回数が5回までの人では平均70%以上、6回以上繰り返した人でも、妊娠・出産の可能性があります。 次回は「流産」について、少し掘り下げてみてみましょう。お楽しみに。 [参考文献] Pre-mo Baby-mo 特別編集 「赤ちゃんが欲しい」2017 Autumn |