不妊・妊婦の豆知識
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80人に1人の赤ちゃんが体外受精で生まれている体外受精や顕微授精は、一般不妊治療よりもさらに進んだ、高度な不妊治療です。体外受精胚移植は、卵巣から直接卵子を取り出し(採卵)、特殊な培養液の中で一定濃度の精子を加え(媒精)、受精した卵(受精卵)を培養後、子宮に戻す(胚移植)という治療法です。本来、女性の体内で起こる現象を、体外で人工的に行うこの治療を受けることに、不安や戸惑いをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 しかしながら、体外受精は、実施され始めてからすでに20年以上が経過しており、現在では、生まれてくる赤ちゃんの80人に1人はこの方法によって妊娠した赤ちゃんといわれています。 一般的には、体外受精による妊娠率は約25%ですが、当院の鍼灸と漢方へそ灸による体質改善で妊娠率は約2倍にアップしています。 体外受精の適応●卵管因子卵管の閉塞や卵管周囲の癒着が疑わしい場合 ●男性因子 乏精子症や精子無力症などで、従来のタイミング法や人工授精では妊娠が難しい場合 ●高齢 年齢が高いために、通常の治療法では妊娠が難しい場合 ●抗精子抗体陽性 抗精子抗体陽性によって、人工受精でも妊娠が難しい場合 ●原因不明 明らかな原因はないが、長年通常のタイミング法や人工授精を繰り返しても妊娠が難しい場合 リスクや副作用について体外受精は、きちんとしたコントロール下で行えば安全な方法ですが、まれに副作用が出ることもあります。主な副作用としては、 ①卵巣刺激により卵巣が腫れる、腹水が溜まるなどの症状(卵巣過剰刺激症候群) 薬に対するアレルギー ②採卵で針を使うことによる出血や炎症 ③多胎妊娠のリスク ④子宮外妊娠 ⑤自然流産 などがあります。 |