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不妊・妊婦の豆知識

[Vol.176]
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「季節の不調」に効くツボ~秋の不調②~

ひっそりと佇む木々のように落ち着いた日々を
カラッと乾いた少し冷たい風が頬をかすめる秋。色づいた葉を徐々に落としていく木々を見ると、淋しくなったり、悲しくなったり・・・。でも、それはあなただけではありません。夏の暑さと湿気が去りゆくと、空気は次第に乾いていき、その乾燥は体だけでなくこころのうるおいも奪っていきます。そしてセンチメンタルな気分にさせるのです。秋はうるおいを補うものを食べ、肺をいたわる養生を取り入れましょう。木々は活発な春夏とは対照的にひっそり佇みますが、人もまた落ち着いたリズムで過ごすのがいいでしょう。

秋バテでだるい。そんなときはお腹のツボで気力・活力アップ

暑さ、湿気も落ち着いたのに、だるい、食欲不振・・・。それは、夏バテならぬ秋バテです。夏の間に受けたダメージを引きずったまま秋を迎えてしまうと、こういった症状に見舞われがち。さらに、初秋の急激な冷え込みについていけない体は、自律神経を乱し不調に拍車をかけてしまうのです。
そんなときに頼ってほしいのは、お腹のツボ。元気の”元”がつく「関元(かんげん)」は元気の源。ここに手を当てて温めると、じわじわエネルギーが湧き、だるさの改善に。夏の不調が尾を引く秋バテは、胃腸にまつわるトラブルも多いので、消化吸収を助ける「足三里(あしさんり)」が強い味方です。

「関元」を温める

≪位置≫
おへそより指幅4本分程度下がったところ。
≪方法≫
ツボに両手を重ねて温めたり、さすったりしていたわる。ツボの存在を意識しながら深い深呼吸をするとなお良い。


「足三里」をさする

≪位置≫
ひざの外側、お皿の下のくぼみから指幅4本分程度下がったところ。
≪方法≫
指の腹や手のひらで、ツボをいたわるようにさする。少し温まると心地よくなる。


【プラスの養生】かぼちゃのポタージュで元気を補給

かぼちゃなど、甘くほくほくした食べ物は体を温め胃腸を元気にしてくれます。ポタージュにすると消化に良い上、牛乳からうるおいも補えておすすめ。豆も元気アップの食材なので、豆乳を使うのも効果的です。


腕・のど・耳下のツボで空咳やイガイガがラクになります

うるおいが不足すると体は熱を帯びてきますが、それが肺で起こると乾いた咳やのどのイガイガなど気管支周りのトラブルが起こってきます。まずケアしたいのは腕にある「尺沢(しゃくたく)」。肺の熱を冷ます効果があるので、咳を鎮めてくれます。鎖骨の間の「天突(てんとつ)」や、あごの下の「天容(てんよう)」は、のどに働きかけるツボ。のど周りに違和感を覚えたら、これらも刺激しましょう。特に天突はデリケートな場所にあるので、強く押しすぎないように注意が必要です。
長引く咳はのどや胸の痛みを引き起こしたり、夜中まで続くと睡眠の妨げにもなってしまいます。また、こじれると気管支炎などにもなりかねないので、早めにケアしましょう。

「尺沢」を押す

≪位置≫
内ひじの曲げじわの上で腱の外側(親指側)。腱は腕を軽く曲げ、力を入れると認識しやすい。

≪方法≫
指の腹で押す。押す・離すを繰り返したり、押しながら指を揺らして痛気持ちいい程度に刺激するのも良い。


「天突」「天容」を押す

≪位置≫
天突:左右の鎖骨の間のくぼみ。
天容:下あごのえら骨の角のやや後方

≪方法≫
天突:人差し指の腹で軽く押す。力の入れすぎに注意。
天容:人差し指の腹で軽く押す。


【プラスの養生】形も似ているレンコンは気管を癒します

穴の開いた形が気管支に似ているれんこんは、以形補形(形が似ている食材を食すことでその臓の働きを補う)という薬膳の考えに準じた食材。肺をうるおして余分な熱を取り、気管支を癒してくれます。


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